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CMでも見かけるようになった過活動膀胱って?

解説

 

最近CMでも良く聞くようになった過活動膀胱ですが、いったいどのような症状のことをいうのでしょうか?

 

当サイトでは、そんな過活動膀胱の原因や症状、日常への影響や改善方法を紹介しています。

 

過活動膀胱と調べても専門的な病院サイトばかりで専門用語が多くわかりづらいですよね。

 

そこで誰にでもわかりやすく過活動膀胱の全般を紹介しています。治療の方法だけが知りたい方は下記に書いてありますので参考にしてみてください。

 

過活動膀胱の症状

過活動膀胱の症状はとても様々です。というのも

 

2002年に国際禁制学会(ICS)で、尿意切迫感を伴った尿失禁について「過活動膀胱」と定義され、基準に変更がありました。

この事から過活動膀胱の症状の幅は広く、例として以下のような症状が挙げられます。

 

  • 我慢できない急な尿意が起こる
  • 尿意を我慢できない
  • トイレを目の前にして
  • 冷たい水に触れた時の「ヒヤッ」
  • トイレが近い
  • 夜間に何度も目が覚める(トイレに行く)

 

このような時に急な強い尿意もしくは、尿漏れが起きてしまうことをいうようです。

 

尿漏れの症状の中には、

 

  • お腹に軽い負荷がかかっただけで漏れてしまう「腹圧性尿失禁
  • 強い尿意が急に起こりトイレまで間に合わない「切迫性尿失禁

 

などがありますが、過活動膀胱は上記の症状から起こる大人のお漏らしの総称ということなのです。

 

過活動膀胱による日常への影響

先ほど、話した症状の中でも特に

 

チェック

 1日に8回以上トイレに行く

 

チェック

 夜中に尿意で目覚めて1回以上トイレに行く

 

チェック

 急に強い尿意を感じて直ぐに漏らしてしまう

 

このような症状を感じている患者さんが多く目安にもなります。この事から起こる日常への影響として

 

  • 玄関やトイレのドアノブを触れただけで漏らしてしまう
  • プールや川、水道などの冷たい水に触れただけで漏らしてしまう
  • 観光地、特に滝など見てると尿意に襲われる
  • 切迫感のある尿意が急に起こるので外出を控えてしまう
  • 夜間に何度も目が覚める為、睡眠不足になってしまう

 

これらは、影響のほんの一部のと言えますが、実際には

 

・仕事が集中できない
・電車で尿意が来たらどうしよ(乗るのが不安)
・観光していてもいつもトイレの場所ばかり気にしてしまう
・家に引きこもる

 

すると行動範囲を狭くしてしまい思うように休日が過ごせない。またはゆっくり休めないと、ストレスを抱えてしまう患者さんもいるようです。

 

過活動膀胱の原因

過活動膀胱 説明

 

過活動膀胱の原因は、大きく二つに分けることができます。

 

大きな病気などから起こる「神経因性

 

その他の原因から起こる「非神経因性

 

神経因性について

神経因性とは、「脳梗塞」「脳卒中」「パーキンソン病」などの大きな病気の後遺症から過活動膀胱の症状が起こるケースです。このような場合は、自分の意識とは無関係に、勝手に漏らしてしまうようです。要するに後遺症として神経伝達が正しく行えずに尿意を感じることなく漏らしてしまうことを指しています。

 

上記のような大きな病気を経験している方はこの後遺症から来ることが診断できます。

 

非神経因性について

非神経因性とは、上記の「後遺症」とは違い特定できないその他の多くの原因から過活動膀胱の症状が起こるケースです。当サイトを訪れてくださっているほとんどの方はこちらのケースだと思います。多くの原因と先ほど書きましたが、その中でも特に多い原因は、3つあります。

 

  • 膀胱やお股の筋肉が弱ってしまっている為、我慢できずに開いて漏れてしまう場合
  •  

  • 膀胱と脳のやり取りが上手く行かず急な尿意からトイレまで我慢できず漏れてしまう場合
  •  

  • 膀胱やお股の筋肉の退化」と「膀胱と脳のやり取り」の上記の2つを組み合わさった場合

 

この3つが、非神経因性のケースのほとんどです。
※人によって個人差や断定ができないその他のケースなので上記3つが全てではありません。その他の場合もあります。

 

上記のような「お腹に力がかかった瞬間」「我慢が困難な急な尿意」を感じている場合は、このことからくると診断できます。

 

上記の「神経因性」「非神経因性」に感じ覚えがなく尿漏れを起こしている方は、泌尿器科もしくは、かかりつけの専門医に相談することをオススメします。

 

過活動膀胱の治療方法

治療方法

 

過活動膀胱の治療方法は、原因が多いだけに様々な改善方法があります。

 

手術による治療法

過活動膀胱の治療で一番大掛かりな治療方法が手術による治療です。「TVT手術」「TOT手術」という方法が一般的です。

 

どちらも、下腹部を切開し尿道を専用のテープで固定するというものです。
骨盤底筋体操や薬物による治療が上手くいかなかった時の最終手段として用いられているようです。

 

手術による治療方法の詳細

 

薬物による治療法

薬物による治療方法は、

 

・抗コリン薬
・β3刺激薬(β3アドレナリン受容体作動薬)

 

この二種類の処方がされています。効果は、どちらも過活動膀胱による骨盤底筋の収縮を和らげる役割があります。病院で処方され服用の規定をしっかり守っていれば問題はないのですが、医薬品ですので副作用も考えられます。例えば抗コリン薬に関しての副作用で一部「認知症のリスクが上がる」また、β3刺激薬では、心拍数が上昇してしまうため、服用できない方もいるようです。

 

抗コリン薬の副作用

 

 

上記「手術」「薬物」の治療と「骨盤底筋のトレーニング」が一般的な医療による治療法になります。

 

漢方による治療法

万病に効くとも言われてる漢方の医学では、過活動膀胱を含むお漏らしの全ては「腎」から来ていると言われているそうです。

 

すなわち「生きる力」エネルギー不足というものです。確かに栄養不足により、膀胱、尿道、それから骨盤底筋などに栄養が回らず尿漏れの症状が起こることもあります。
サプリメントなどの栄養剤でも改善が見込めるように、漢方からも改善できることもあるようです。

 

漢方による治療法の詳細

 

今すぐなんとかしたい方の治療法

上記の治療法は、どれも専門医がいないと行えないものでした。ですが

 

・診療ってどのようなことをされるのだろう不安
・お漏らししてしまった事実が恥ずかしい
・セルフケアや市販品でどうにかならないの?

 

セルフケア

 

と思う方が多いかと思います。そこで、私が提案する今すぐ行える治療法が「栄養による排尿器官の強化」「医師もが提案する骨盤底筋体操」です。個人差があるので確実に改善できるというわけではありませんが医師にしか扱えない医薬品や手術ではないのでリスクや体への影響が最も少なく安価で行える方法になります。

 

栄養による排尿器官の強化

過活動膀胱とは上記で話すように様々な原因からきています。ですから訪れて頂いた皆様も

 

・最近頻尿気味で夜も何度か起きてしまう。これって過活動膀胱?
・恥ずかしくて隠していたけどおもらし気味。これって過活動膀胱?

 

と思っている方が多いのではないでしょうか?

 

過活動膀胱の中でも特に多い上記の「非神経因性」の症状を感じる方に排尿器官全般の衰えというものがあります。

 

これは、排尿器官に栄養がしっかり送られていないため元気がないというのがわかりやすい説明だと思います。ですから、医薬品でなくとも栄養剤のサプリメントから防ぐことも出来るのです。

 

過活動膀胱に効果的なサプリメント

 

医師もオススメする骨盤底筋体操

いくら医薬品により強制的に過活動膀胱を改善しようとしても骨盤底筋が緩んでしまっていては、開閉もうまくいかずお漏らしや強い急な切迫感がまた戻ってきてしまいます。

 

骨盤底筋

 

ですから、医薬品とともに医師が言うのは、骨盤底筋を鍛えるということなのです。

 

骨盤底筋体操の方法

 

過活動膀胱に特に効果的セルフケアは意識的トレーニング

 

過活動膀胱の症状の多くは「急な切迫感」を伴っていて、トイレまで間に合わないということです。この理由を簡単に説明すると「黄色の無い信号機」と表現できます。

 

すなわち、信号機に黄色がないと、進めと止まれしかないことがわかります。それを排尿期間内で例えるともうすぐトイレに行きたい尿意で前もって忠告できないということなんです。

 

すると普段は良いのですが軽い尿意を感じないことで

 

「尿を溜める⇒もうすぐ出したい忠告軽い尿意⇒排尿」から「尿を溜める⇒強い尿意を感じてそのまま排尿」という形になってしまうのです。その理由には、脳と膀胱がしっかり情報を交換し合えていないということがわかります。ですから効果的な治療法として我慢法というものがあります。

 

我慢法(意識的トレーニング)の詳細

 

それでも改善できない方のために

 

上記で紹介してきたどの方法もうまくいかず改善できなかったという方には、泌尿器科など専門機関を受診してください。このような場合「神経因性」の原因もしくは、重度である可能性があります。

 

ですが、先ほど話したように「恥ずかしい」「不安」という方が多くだと思います。ですが、考えてみてください。いま相談しないで放置した結果悪化してしまうのと今からしっかりとした治療をするのどちらがいいですか?

 

少し強い言葉を使ってしまいましたが、安心してください。

 

実は、専門機関や泌尿器科による受診や診療は「恥ずかしくも」「不安になるものでも」ないのです。

 

というのも、初診では”過活動膀胱症状質問票(OABSS)という”簡単な質問票だけだからです。その結果にもよりますが、「腹部エコー」「尿」「パッドテスト」の検査なので、見せたりなにかされたりするものではありません。ですから恥ずかしがらず完治を目標に積極的に受診したほうがよいということなんです。

 

ですが、人により個人差があり中には病院に行く必要がなく簡単に治ってしまう方もいるので当サイトでは、「サプリメント」と「骨盤底筋体操」をはじめにおすすめしたということです。

 

〜まとめ〜
過活動膀胱とは様々な原因から起こる為、尿失禁全般の大枠や予備軍も含む尿失禁症状を感じている方のことを指すようです。

 

そして、そのほとんどは「排尿器官の退化」と「脳と膀胱の伝達がうまくいかない」「骨盤底筋の緩み」からきているようです。

 

ですから、今すぐ出来る治療法として「サプリメントによる排尿器官の強化」「意識的トレーニングによる膀胱の強化」「骨盤底筋体操による緩みの改善」が必要になるのです。

 

もし、それでも改善にいたらない方がいましたら、別の原因がある可能性が高いため専門機関や泌尿器科への受信をおすすめしています。

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